今回、大学院の授業で、唐招提寺の復元彩色のワークショップを経験した。
日本画の山田真澄先生のレクチャーを受けたが、今回で2回目の授業になる.
唐招提寺の解体修理は2002年~2009年まで執り行われたが、
1200年前の創建時の「身舎(もや)」の天井や梁などに、極彩色の文様が発見された。
花弁模様の「宝相華(ほうそうげ)」や観音像や天人が描かれていたのが、かすかに板に残っている。
その彩色の復元作業に7年も従事されていた様子をレクチャーされたが、そのご苦労は並大抵ではない。
その当時は少ない丹や鉛を使って、美しい色を出すのも苦労したと思うが、
何ともおおらかで個性的で、古代の絵師達の息遣いが聞こえそうである。
短い時間のなかのワークショップで、1200年前の時代にワープした気分・・・
写真 天井や扉を飾った花弁文様「宝相華」、何とも美しい文様である。
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