東海圏でこのお店を知らないのに「飲み歩きが趣味です。」なんて絶対言えない気がする、明治40年創業の『居酒屋 大甚』さんに初出撃してきました。
少し前置きです。
そもそも愛機MacBookProの調子が悪く、ネットの情報で
押したキーがスムーズに跳ね返ってこない、または、キーを押した時の反応が一定しない
apple
を発見し、自宅でiMac27inch首折れ、保証期間オーバーを経験している私としては、急がなければ!と初めてバックアップを取りました。
初回のTime Machineによるバックアップは恐ろしく時間が掛かり(一晩)、GeniusBarへの予約は結局翌日。
時間からして、中途半端な感じだったので早退させてもらい、飲む気満々で名鉄犬山線に乗り込みました。
一説によると、便器は舐めてもキーボードは舐めるなと言われるほど、キートップは汚いらしく、Genius達にそんなものを触らせてはいけない。とウェットティッシュでフキフキ。
これが功を奏したのか、愛機は実にお利口さん。Applestoreでは「え!うそぉ。」と全く恥ずかしい状態になり、一目散にオヤジのオアシスに逃げ込んだのでした。
もう、どれだけこの前を通り過ぎただろう。学生時代から散々通過したこの交差点のこの店がそうだったんだ!状態。ここがかの有名な大甚さんだったとは。
当時の若造は店構え的に味噌煮込みか鰻のお店なのかと思い込んでいました。まだ裏手にハードロックカフェがあった時代です。
超有名店なりの理由があります。かなり居心地が良い!
例に漏れず、この伝説のお店でさえホールスタッフは外国の若い人達でしたが、オーダーを取らない。いちいち空いたお皿(グラスも)を下げない。もちろん配膳もない。自分で好きなものを取りに行くスタイルです。
そういえば、ドリンクだけは持ってきてくれます。ビールと日本酒を頼みましたが、ジョッキを軽く上げ、アイコンタクトで「お代わりプリーズ。」
お会計時には大将がそろばん片手にテーブルまで。あまりにも有名なルーティーンに芸能人に会ったような感動です。
彼は広く店内に目を光らせ、特に小皿がたくさん並んだ台に集中していたようで、ラスイチが無くなると、「穴子ねー」「はい。出汁巻ー」とスタッフに盛り付けを命じ、補充させます。一定のつまみバリエーションを保つ重要な司令塔であり、常連さんの表情を鋭く見つめ、上質なコミュニケーションで、「今日も良い酒が飲めた。」と嬉しそうに帰るお客様を温かい眼差しで見送るグランパです。
『何度行っても飽きることなく、安心できる居酒屋。』という印象を受けました。そして実際、今晩もできたら行きたい!来客を断って、出掛けられたら、なんて素敵なんだろう!と妄想が膨らむ私は趣味欄に「居酒屋巡り」と堂々と書いてやろうかと思い始めています。
気に入ったお店は機会があれば、またご紹介します。